たんすい日記

2020.04.14

変わらない日常のありがたさ

入園、進級おめでとうございます。

この度は、コロナウイルスの感染予防のため、
自由登園にご協力いただき、ありがとうございました。

感染拡大で日常生活がめまぐるしく変わり、
幼稚園も自由登園となり、感じたこと。

それは、変わらない日常がどんなにありがたかったかということ。

予定通りに、当たり前に、卒園式、修了式、
いろんな行事を行えることのありがたさ。

子どもたちが普通通り、園庭で、元気に遊び回ることのありがたさ。

私の家の3人の子どもたちも、もちろん休校になりました。

お弁当を3つ作り、それぞれの子に出すその日の課題を考え、仕事に出る毎日。

全てのことが、いつもと変わり、日常と違う毎日へのストレス。

どんなにか、何もない日常生活がありがたかったのか思い知らされました。

目には見えないウイルスが、知らない間に攻撃していると思うと、
私たち人間は疑心暗鬼になりがち、
たとえ見えているものでも、信じられなくなります。

悪い憶測と噂が私たちをむしばみます。
社会が暗いと、まず冒されるのは心の中。

私たちに、今できることは、正確で必要な情報を取り入れ、
感染防止に取組み、子どもたちの毎日の生活を守ること。

でも、なんだか、暗くなる毎日の中、私には、いいこともありました。

こんなに、家の中から一歩出た、
外の空気がおいしいとおもうことがあったでしょうか?

こんなに、毎日、家族全員と食卓を囲み、
家族と密に語り合うことがあったでしょうか?

こんなに、子どもたちと共に過ごすことが、
私たち幼稚園の先生にとってすてきなことだったと
再認識する事があったでしょうか?

そして、たくさんの“ありがとう”がありました。

自由登園、卒園式、入園式、入会式の大幅な変更など、
急にもかかわらず、ご協力いただいた保護者のみなさま、“ありがとう”

いろんな変更で大変だったにもかかわらず、
子ども達のために一生懸命取り組んでくれる先生達“ありがとう”

いつもと変わらない笑顔と元気な顔を見せて
私たちを明るい気持ちにしてくれる子どもたち“ありがとう”

今こそ、たくさんのありがとうを感じたい。

心の中だけは、悪いウイルスに冒されないように・・・

幼稚園では、衛生関連物資も少なくなる中ですが、
子どもたちの為にできるかぎりの最善を尽くして
感染症予防に取り組んでまいります。

早く、子どもたちに会いたいけど、今はちょっとだけガマン!

まだまだ、先は見えないけれど、
明日の日本のために、子どもたちの未来のために!

どうぞ宜しくお願いいたします!

淡水幼稚園 園長 豊田彩子

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