たんすい日記

2019.10.01

幼稚園は育ち合う場所

今日は園だより「はばたき」より園長だよりをお届けします

我が子の今までの成長、覚えていますか?

生まれてきてから、今まで、いろんな成長を見せてくれました。
首が据わった、寝返りした、歩いた、
ママって言うことができた、おむつがとれた…
子どもは、お母さんお父さんのそばで見守られながら、
2~3歳までに一通りの基本的生活習慣を身につけます。
そしてそのあと、成長は次のステップへ踏み出します。

次のステップは、人間関係を学ぶステップです。

人間関係は、微妙なニュアンスを感じたり、
言葉では説明できない感覚的なもの。
だから、机上では学べません。
お友達同士の中に自分一人で過ごし、問題を解決していく、
という実践で学ばなければ、学ぶことができません。
その人間関係を学ぶ場所こそが、幼稚園。
だから、子どもは幼稚園に通います。
幼稚園は、子どもたちが始めて経験する社会なのです。

2~3歳、初めて幼稚園という社会に出た子どもたち。
今まで片時も離れたことのない、
大好きなお母さん、お父さんと離れて、知らない人と過ごします。
だから、とても不安です。
どれくらい不安かって?
今まで地球から出たことのない私たちが
宇宙で宇宙人と過ごすくらい不安?なのかも…。
だから、当然、不安で涙がでる子もいます。

そこには、いろんな星(家庭)で育った、
いろいろな文化(価値観)をもった子どもたちが集まります。
(大人の社会でも一緒ですよね!)
もちろん楽しいことばかりでなく、嫌なことを言われたり、
おもちゃの取り合いでケンカしたり、うまくいかないこともあるでしょう。
でも、少しずつお友達とのコミュニケーションが上手になって、
同じ年齢のお友達と遊ぶことが楽しくなってきます。
お父さんお母さんより子ども同士は、精神年齢、
価値観や趣向が似ているので、飽きることなく遊ぶことができるからです。
少しずつ、そんなお友達と遊ぶことが、誰と遊ぶより大好きになります。
年長になった頃には、みんなで何かをすること、
協力して何かを成し遂げることの素晴らしさを初めて学び、
友達は、かけがえのない仲間になります。

かつてアリストテレスが言ったように、
「人間は社会的動物である」
が故に、社会性を身につけることは、成長する大切なステップ。
だから、幼稚園に通うのです。

幼稚園は、楽しいところ。

そして、お友達と互いに育ちあう場所。

たくさんの成長を見せてくれるところです。

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